・松平郷(松平東照宮、松平城址、高月院)
徳川将軍家をさかのぼると、この愛知県豊田市にある松平郷に行き着きます。
初代将軍の徳川家康は岡崎城の生まれであり、この松平郷から興った松平氏の宗家でした。この現代の日本そして首都東京の繁栄はこの地から始まったと、言うのは過言と言うものでしょうか?
徳川家康からさかのぼること8代前にこの地を訪れた徳阿弥(松平親氏)が松平氏へ入り婿し発祥したと伝わります。この地は徳川家にとっても非常に重要な地として江戸時代に入ってから神君家康公をまつった松平東照宮が鎮座しています。
松平東照宮
この東照宮は元々は松平郷松平氏の居館であったため、今なお堀と石垣に囲まれた情緒ある風情をまとっています。
また、さらに奥へと足を散策すると松平家初代にまつわる伝説のスポットや室町塀や冠木門がつづき、もっとも奥には家康(当時はまだ元信と名乗っていた)が御手植えしたと伝わる松の木が境内にある高月院があります。
高月院
この松平郷は全体が室町時代の息吹を感じさせるような雰囲気をまとっており、写真家にとっても数多くのシャッターポイントがあり写真の撮影を主とした旅行にピッタリの場所と言えます。
おすすめの季節は美しい桜が花開く春と、しっとりとした風情に紅や黄がいろどられる秋のもみじの季節です。
特に秋には松平東照宮の堀際に並ぶもみじが水面に映りこみ空の青とのコントラストを楽しめます。また、東照宮内にも美しいカエデやイチョウなどがいろどっており、写真映えするスポットを探しながら撮影を楽しめます。
室町塀
さらに奥にも室町塀ともみじのつづく道、さらに高月院にも参道の脇や境内に植えられたカエデが鮮やかにいろづき600年以上にわたる歴史の風情を感じさせてくれ、訪れる人々を愉しませます。
大給城址
さらに、近くには大給城址(松平氏のひとつ大給松平氏の発祥地)なども残っており、こちらは建物などはありませんが自然を活かした堅牢な城の跡が広がっています。
特にこちらの大給城址も秋にはいろづいたカエデが多くあり、ひっそりとした中で思う存分にもみじを堪能できます。
さらにこの大給城址からは山並みの向こうに、遠く名古屋まで見渡せる物見岩があり、はるか昔にもこの地へと向かってくる軍勢などを見つけられる感覚を味わえます。
この松平郷周辺は戦国ロマンや人々の出会い、そして繁栄してゆく様が感じられる、そんな素敵な観光地です。
もみじの名所と言えば近くに香嵐渓がありますが、またそれとは違ったひっそりと愉しめるもみじを堪能しに是非、訪れてみてください。
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