急勾配の峠みち:暗峠(大阪府、奈良県境にある観光、撮影スポット)

冬の空気の数だ日には、生駒山から西の方角にきらきらと光る平野が望める - -奈良県、大阪府の観光、撮影スポット- -

松尾芭蕉が最期に旅をした暗峠(くらがり峠)

奈良時代より街道として使われてきた暗峠

「菊の香に くらがり越ゆる 節句かな」これは江戸時代に松尾芭蕉がその最期の旅となる奈良から大阪へ至る際に、この暗峠にて詠んだ句である。

奈良県と大阪府境にある暗峠の石畳の峠道 - -奈良県、大阪府の観光、撮影スポット- -
奈良県と大阪府境にある暗峠の石畳の峠道 – -奈良県、大阪府の観光、撮影スポット- –

この暗峠は古来、大阪と奈良を結ぶ最短距離の街道として整備され、江戸時代には現在も頂上付近に残る石畳の道が敷かれたとされている。

また、この暗峠を越える暗越奈良街道は日本のみち100戦に選定されており、特に峠頂上部分の付近の石畳の街道の風情は写真に収めるのに格好の被写体と言えます。

この暗峠へ登りゆく道は大阪府側、奈良県側ともに車でも苦労するほどの急勾配が続いており、徒歩でゆっくりと上って行くのがおすすめです。

奈良時代より使われてきた峠道:暗峠 - -奈良県、大阪府の観光、撮影スポット- -
奈良時代より使われてきた峠道:暗峠 – -奈良県、大阪府の観光、撮影スポット- –

酷道としても有名な狭く急勾配のつづく峠道

奈良県生駒市と大阪府東大阪市をむすぶ暗峠は酷道と書かれる国道でも有名。

元祖、日本最強の国道とも呼ばれるこの暗峠は、その短い距離での高低差が大きく車での往来にも難渋するほどの急勾配が続く道。

写真撮影ではあまり関係はないのかもしれませんが、一部のファン層に人気のスポットです。

温かみのある色づきの美しいもみじ風景:暗峠

暗峠を散策する際に、おすすめしたい季節は、その山々が暖かい色に染まる紅葉の季節。奈良時代より使われてきた街道に沿って山を登ってゆけば、途中には棚田の風景などもあり、周囲の紅葉とともにカメラに収めたい風景が続く。

暗峠には温かみのある色合いに染められた紅葉がひろがる
暗峠には温かみのある色合いに染められた紅葉がひろがる

夜、生駒の山から見える絶景

暗峠の頂上付近にさしかかるとからは奈良方面、大阪方面ともに見晴らしの利くスポットがある。

また、頂上からは南北にハイキングコースも交差しており山道を歩けば大阪の広大な夜景を望めるスポットも点在する。

そんな夜景スポットの中でも、もっともおすすめのポイントは信貴生駒スカイラインからアクセスが容易な府民の森内のぼくらの広場。

ここからは圧倒的な大阪の夜景が目の前に広がる。

冬の空気の数だ日には、生駒山から西の方角にきらきらと光る平野が望める - -奈良県、大阪府の観光、撮影スポット- -
冬の空気の数だ日には、生駒山から西の方角にきらきらと光る平野が望める – -奈良県、大阪府の観光、撮影スポット- –

空気の澄んだ日には遠く明石海峡大橋まで見渡すことができ、暗い夜道にもかかわらず、この絶景を求めて多くの人が訪れる。

アクセス

第二阪奈有料道路、壱分料金所より車で15分程(暗峠)

近鉄生駒線、南生駒駅より徒歩(ハイキング)1時間程

奈良県の観光、撮影スポットの一覧はこちら

奈良県の観光情報 - -関西地方- - の観光スポット「撮る旅」
奈良県の観光情報 – -関西地方- – の観光スポット「撮る旅」

魔力すら感じる京都の撮影スポット

祇園の路地ですれ違った透明感のあるうしろ姿 - -京都、祇園- -

趣味(?)で写真を撮影しているとふと京都へゆきたくなる、そんなときがある。

(きっと写真を撮っていない方でもそうなんだろうけどね(笑)

京都の観光を考えてみるととてつもなく写真を撮りにゆきたくなる。

なぜだろうか?なにがそんなに惹きつけるのか。

数年間、大原へ紅葉を撮りに行ったとき、早朝、霧の中を散策した。

霧に包まれるもみじと大原の里 - -京都、大原- -
霧に包まれるもみじと大原の里 – -京都、大原- –

大原の里は朝の霧が有名、薄暗い中に漂う霧

鄙びた風情

侘び寂び

看板がおいてあるだけなのに雰囲気が良い

看板の手前にある落ち葉が良い味をだしている - -京都、大原- -
看板の手前にある落ち葉が良い味をだしている – -京都、大原- –

大原に限らず、京都には日本人の吟線に触れるものがとてつもなく多い

京都の空気がそうさせるのか?

京都:大原の観光、撮影スポットの紹介記事

やっぱり1200年の重い歴史がそうさせるのだろうか。

暑い夏の日、祇園の路地を歩いているときにすれ違った女性の透明感のあるうしろ姿。祇園の街並みに、とてもよく似合っている。

祇園の路地ですれ違った透明感のあるうしろ姿 - -京都、祇園- -
祇園の路地ですれ違った透明感のあるうしろ姿 – -京都、祇園- –

夜の京都を歩いていれば、そこかしこに京都らしい風情の看板、街灯、路地がある

京都の空気がなせるセンスなのだろうか? - -京都、街灯- -
京都の空気がなせるセンスなのだろうか? – -京都、街灯- –

京都っておおきなテーマパーク?と思えるときもある。

ふと、通りかかった街並みが画になる京都

写真を整理していると、毎回、京都へゆきたくなってしまう。

なぜか心惹かれる京都の路地 - -京都、祇園- -
なぜか心惹かれる京都の路地 – -京都、祇園- –

信州も好きだし、今は奈良に強い興味がある、それでも京都がいちばんなんだよなぁ。

いつか、京都のすべての路地、すべての季節、すべての時間、を制覇したいと無謀なことも考えてしまう。

京都の路地を代表する先斗町 - -京都、先斗町- -
京都の路地を代表する先斗町 – -京都、先斗町- –

日本人の心を強く惹きつける妖しい空気がそこにはある。

京都には華がある、と書いたけれど、やっぱり妖しい魔力なのかもしれないとも思う。

京都の観光、撮影スポットの一覧はこちら

京都府の観光情報 - -関西地方- - の観光スポット「撮る旅」
京都府の観光情報 – -関西地方- – の観光スポット「撮る旅」

山桜がおりなす絶景:吉野山(奈良県の観光、撮影スポット情報)

春の桜と多宝塔 - -奈良県吉野町- -

下千本から咲き始める奈良県、吉野の桜がつくる絶景

吉野山の山桜

写真家ならずとも生きているうちに一度はその景色を目にしたいと思う、吉野山のサクラ。一般的な花の多いサクラと違いこの吉野山は花の少なめの山桜。

山々をピンクに染める吉野の山桜 - -奈良県吉野町- -
山々をピンクに染める吉野の山桜 – -奈良県吉野町- –

約3万本のサクラが下千本・中千本・上千本・奥千本と4つに分かれて密集しており、そのはかなげな風景を醸しだしている。

見ごろは4月、下千本から咲き始め中千本、上千本と咲き、最後に奥千本と時間差をもって咲いてゆくため約1ヶ月にわたり愉しむことができる。

また、開花期間中は夜間ライトアップされる為、また違った幽玄な風情も味わうことができるスポットと言える。

幽玄と言えば夜間のライトアップよりもおすすめしたいのが早朝の深い山々が目覚めるとき。徐々に日の光が届き山々を照らし出すが、霧のかかったこの時間帯はこの世のものとは思えぬほどに幻想的な光景が漂います。

吉野山のシンボル蔵王権現を祀る:金峯山寺

総本山 金峯山寺

役 小角により創建されたと伝わり、古来より修験者が多く訪れた修験場の入り口で吉野山のシンボル的存在の金峯山寺。

春の桜と多宝塔 - -奈良県吉野町- -
春の桜と多宝塔 – -奈良県吉野町- –

南北朝時代には南朝方の拠点としても関わった古刹。

境内に漂う空気も格別のお寺。吉野の山を象徴するとともに、ここより始まる密林の入り口としても存在感があります。是非ともその空気感をおさめた写真を撮りたいスポットでもあります。

金峯山寺のみどころは秘仏本尊である金剛蔵王大権現の公開。2018年は30年3月31日(土)~5月6日(日)の期間において公開されるので是非、吉野の桜とともにお目にかかってきてはいかがでしょうか?

※金剛蔵王大権現は撮影禁止となっているとのことです。

秋、深い色合いに染められる山桜たちの紅葉

また、花の咲く春以外にも吉野山は秋にも訪れてみたいスポットです。

春にはピンクに染められていた山々が紅葉にいろどられます。

主に山桜によっていろどられる吉野の紅葉は、可憐でいて深い色にそまります。

山桜主体の吉野の紅葉 - -奈良県吉野町- -
山桜主体の吉野の紅葉 – -奈良県吉野町- –

日本全国に多く紅葉スポットはありますが、この吉野山の紅葉もほかとは一味違って楽しめるのではないでしょうか?

春の桜、そして秋の紅葉、ともに他のスポットとは違ったこの吉野山でしか見られないシーンを是非、カメラに収めて持ち帰りたいものですね。

アクセス

京奈和自動車道、御所南インターより30分程

京奈和自動車道、五條北インターより30分程

近鉄吉野線、吉野駅よりロープウェイにて5分程の吉野山駅より徒歩10分程

 

長野県でも見られる桜が造る絶景:高遠城址公園

 

奈良の大仏さまで知られる東大寺(奈良県の観光、撮影スポット)

二月堂から眺める夕景 - -奈良県:東大寺- -

奈良を象徴する巨大寺院、東大寺

華厳宗大本山 東大寺 公式ホームページ

奈良、と言えば東大寺と言っても良いほどに有名で、例えば修学旅行などで一度は行ったことがある、そんな超のつく有名観光スポットと言える。

世界最大級の木造建築:東大寺金堂(大仏殿) - -奈良県:東大寺- -
世界最大級の木造建築:東大寺金堂(大仏殿) – -奈良県:東大寺- –

天平時代に創建された巨刹で当時から残っている建造物は転害門のみとなっているが、焼失などがあっても都度、再建されてきた、奈良のまちを守り、そして守られてきた、歴史的な重みのある寺院。ただ大きいだけではなく創建当時から唯一残っている、転害門など天平の息吹を感じられるスポットもある。

金堂(大仏殿)

広い境内に堂々と建つひときわ大きな建物大仏殿。内部には奈良の大仏さまがおられる。

2度の再建を経て創建当時と比べればいくぶんか小さくなってしまった大仏殿ではあるが、今なお世界最大級の木造建築物として残っている。

ならの大仏さま - -奈良県:東大寺- -
ならの大仏さま – -奈良県:東大寺- –

例えば早朝の霧に包まれた壮大な大仏殿など気象条件にもよるが是非ともお目にかかりたいシーンである。

二月堂

夕陽に染まる二月堂 - -奈良県:東大寺- -
夕陽に染まる二月堂 – -奈良県:東大寺- –

この地に立てば遠くに平城京跡、奈良の市街が見え、藤原氏の氏寺:興福寺、藤原氏の氏神:春日大社までもその眼下に見ることができる、非常に眺望の良い場所であることがわかる。朝日に照らされた奈良の風景を一目見れば、この寺が奈良の人々に愛されてきたことが伺える。また、この地から是非、撮りたいのが夕景。

奈良のまちの向こうに沈み行く夕陽を奈良のまちのシルエットとともにカメラに収めたいスポットです。

二月堂から眺める夕景 - -奈良県:東大寺- -
二月堂から眺める夕景 – -奈良県:東大寺- –

転害門

東大寺、と言うと大きい、そんなイメージが強く見逃されがちな転害門。

大仏殿の裏側、正倉院の西にあるこの門は天平時代の創建から唯一残っている遺構でもある。奈良のまちの1300年近い歴史を見つめてきた東大寺に訪れたら是非とも、この転害門にも立ち寄り天平の息吹を感じることができる一枚を撮影したいものです。

春、サクラの花の咲くころの東大寺はひときわ華やかに - -奈良県:東大寺- -
春、サクラの花の咲くころの東大寺はひときわ華やかに – -奈良県:東大寺- –

是非、奈良へ行く際には東大寺に多くの時間を割き、歴史と日本の文化に触れられるような一枚を撮影するために広い東大寺を散策してみてください。

アクセス

京奈和道、木津インターから15分程

近鉄奈良線、奈良駅より徒歩20分程

 

奈良県の観光、撮影スポットの一覧はこちら

奈良県の観光情報 - -関西地方- - の観光スポット「撮る旅」
奈良県の観光情報 – -関西地方- – の観光スポット「撮る旅」

橿原神宮、畝傍山、神武天皇稜(奈良県橿原市観光スポット)

神々しさを感じる2678年前に日本のはじまった地:橿原神宮 - -橿原市:橿原神宮- -

橿原神宮の背に神々しさすら感じる美しき:畝傍山

 

近鉄の畝傍御陵前駅から西へ向いたその道をゆく、

すると神々しいまでに美しいカタチの小高い山が姿をあらわす。

それこそ大和三山のひとつ畝傍山であり、特に神武天皇陵手前から眺めるのが美しい。

万葉の頃から「畝傍雄々し」と詠われてきたその姿を是非にカメラにおさめたい。

藤原宮跡から眺める畝傍山 - -橿原市:畝傍山- -
藤原宮跡から眺める畝傍山 – -橿原市:畝傍山- –

初代ヤマト王の眠る地、神武天皇稜

また、畝傍山の手前にある神武天皇陵もヤマトの初代王の御陵と伝わり、その空気の清々しさは格別のものがある。

それは日本書紀に記された神話・・・

日向の高千穂より東へ向かい(神武東征)、熊野より上陸した神武天皇はこの地にたどり着きヤマトの初代王となり、今日までの2678年にも及ぶ日本の歴史がスタートした地です。

その地に今、あるのが橿原神宮である。

2678年に及ぶ日本の歴史がはじまった地、橿原神宮

橿原神宮ホームページ

神々しいまでに美しい畝傍山を背にした橿原神宮は広々とした、境内に厳かな拝殿などが建ち「日本のはじまりの地」にふさわしい雰囲気をまとう。

神宮としての歴史は浅いが2600年以上の歴史の地:橿原神宮 - -橿原市:橿原神宮- -
神宮としての歴史は浅いが2600年以上の歴史の地:橿原神宮 – -橿原市:橿原神宮- –

神宮自体は明治時代に建てられたものであるが、ここに立てば日本の歴史の重みを感じることができるであろう。

実際には初代の神武天皇から数代は実在が証明されておらず、神話の域を出ないのだが、そういう神話があるのだと思って、この清々しさ感じるとひとしおのものがあるのでは?

古代の歴史に、日本のはじまりの地に、思いを馳せて、それにふさわしいと思えるようなロマンあふれる写真を撮りたいものだと思える、それが自己満足であろうとも、見た人がそう感じ取れるような、そんな一枚をこの場所でとることができれば写真家冥利に尽きるのではなかろうか。

神々しさを感じる2678年前に日本のはじまった地:橿原神宮 - -橿原市:橿原神宮- -
神々しさを感じる2678年前に日本のはじまった地:橿原神宮 – -橿原市:橿原神宮- –

是非にこの橿原神宮、神武天皇陵そして畝傍山の一帯を訪れ、神聖なる空気をまとった写真を撮影してみて下さい。

橿原神宮へのアクセス

近鉄、橿原神宮前駅より徒歩10分程

大和高田バイパス、四条ランプ交差点より南へ5分程

千本鳥居が有名なお稲荷さんの総本社:伏見稲荷大社(京都市伏見区の観光、撮影スポット)

薄く照らされた鳥居が異界へいざなう雰囲気を出す千本鳥居 - -京都市伏見区伏見稲荷大社- -

・商売繁盛の神として日本全国に社が点在するお稲荷さんの総本社:伏見稲荷大社

伏見稲荷大社

商売繁盛の神として日本全国に3万社もあり「お稲荷さん」として親しまれている稲荷社。その総本社に当たるのが京都市伏見区にある伏見稲荷大社です。

写真愛好家にとっても本殿から奥社へと続く道に出現する千本鳥居の独自の風景は被写体として愉しませてくれ、この地を訪れた方が必ず撮影するスポットです。

朱をくぐり続ける異様な風景:千本鳥居 - -京都市伏見区伏見稲荷大社- -
朱をくぐり続ける異様な風景:千本鳥居 – -京都市伏見区伏見稲荷大社- –
薄く照らされた鳥居が異界へいざなう雰囲気を出す千本鳥居 - -京都市伏見区伏見稲荷大社- -
薄く照らされた鳥居が異界へいざなう雰囲気を出す千本鳥居 – -京都市伏見区伏見稲荷大社- –

この伏見稲荷大社は24時間いつでも参拝することができるため、深夜や早朝などの人の少ない時間帯を狙って思い思いに写真を撮影するのがおすすめです。

また、本殿の背後にそびえる稲荷山にも熊鷹社、一ノ峰(上社神蹟)、間ノ峰(荷田社神蹟)など多くの社が立ち並んでおり、写真を撮影しながらぐるりと回って見れば、数多くの素敵なスポットを見つけることができるのではないでしょうか?

暗闇のなか、鮮やかな朱をまとう伏見稲荷大社 - -京都市伏見区伏見稲荷大社- -
暗闇のなか、鮮やかな朱をまとう伏見稲荷大社 – -京都市伏見区伏見稲荷大社- –

また、稲荷山の見晴らしの利く場所にはちょうちんでカタチ作られた鳥居が建っており、夜には楼門や本殿の背後に浮かび上がる紅い鳥居を捕らえることもできます。

闇に浮かぶ稲荷山に浮かび上がる提灯鳥居 - -京都市伏見区伏見稲荷大社- -
闇に浮かぶ稲荷山に浮かび上がる提灯鳥居 – -京都市伏見区伏見稲荷大社- –

また、夜の伏見稲荷大社の風景には是非とも訪れたいときがあります。それは毎年7月に行われる本宮祭です。

この本宮祭は7月、土用の丑の日の次の日曜か祝日に開催され今年2018年は7月22日(日)となります。この本宮祭が行われる際には、拝殿などの建物や千本鳥居をはじめ伏見稲荷大社のいたるところに赤いちょうちんが灯されます。その数は1万余りとも言われ、まさに圧巻の風景と言えます。

お稲荷さんを象徴するキツネの狛犬 - -京都市伏見区伏見稲荷大社- -
お稲荷さんを象徴するキツネの狛犬 – -京都市伏見区伏見稲荷大社- –

この本宮祭が開催されるときの伏見稲荷大社は、いつもにも増して異世界と言う雰囲気を強くかもし出します。この風景は写真家ならずとも多くの方が訪れ愉しみます。

是非、この異界へと通じたかのような伏見稲荷大社をカメラに収めて歩き回ってみたいものですね。

昼間と違い人の居ない深夜の奥社 - -京都市伏見区伏見稲荷大社- -
昼間と違い人の居ない深夜の奥社 – -京都市伏見区伏見稲荷大社- –

さらにこの伏見稲荷大社近くには古くから続くみやげ物店などが軒を連ねる通りや住宅街を抜けた先には江戸時代中期に活躍した画家:伊藤若冲の晩年作である五百羅漢を裏山に配した石峰寺などもあり、伏見稲荷大社とは違った風景を写真に収めることができます。

石峰寺

是非、京都へ行った際には伏見稲荷大社近くに多くの時間を割き納得ゆくまで写真の撮影をしてみてはいかがでしょうか?

京都府の観光情報 - -関西地方- - の観光スポット「撮る旅」
京都府の観光情報 – -関西地方- – の観光スポット「撮る旅」

京都左京区哲学の道周辺の観光、撮影スポット(銀閣寺、南禅寺、哲学の道)

京都銀閣寺:白砂青松の庭園 - -京都市左京区哲学の道周辺- -

京都左京区銀閣寺周辺(銀閣寺、南禅寺、哲学の道)

京都市左京区哲学の道

・銀閣寺(慈照寺)

世界遺産にも登録された、室町8代将軍:足利義政の隠居地として造営された後に寺院となった東山文化の中心的と言える寺院。

京都銀閣寺:あざやかないろどりの苔と岩 - -京都市左京区哲学の道周辺- -
京都銀閣寺:あざやかないろどりの苔と岩 – -京都市左京区哲学の道周辺- –

銀閣寺

モダンとも言える佇まいの銀沙灘や向月台、銀閣のシンボルとも言える観音殿、展望台から望む京都の街並みとともに新緑の中に広がる庭園、雪景色に包まれた冬の風情など季節ごとに違った顔を見せ愉しませてくれる寺院。あなただけの素敵な一枚を是非、ここでも撮影してください。

京都銀閣寺:白砂青松の庭園 - -京都市左京区哲学の道周辺- -
京都銀閣寺:白砂青松の庭園 – -京都市左京区哲学の道周辺- –

・南禅寺

銀閣寺から哲学の道に沿って歩いた先にある広大な寺院が京都五山の最高位にあたる南禅寺。

京都の歴史を深く刻んできた古刹には和の趣だけではなく、京都の文明開化を象徴するモダンな歴史を刻む琵琶湖疏の水路閣もあり写真家が撮影に訪れることの多いスポットです。

幽玄閑寂のおもむきに包まれた南禅院の庭園 - -京都南禅寺- -
幽玄閑寂のおもむきに包まれた南禅院の庭園 – -京都南禅寺- –

また、方丈の南側には小堀遠州が作庭した「虎の子渡しの庭」とも呼ばれる枯山水庭園があり、端整で美しい日本庭園の写真を撮影するにもオススメです。

南禅寺

ほかにも南禅寺の発祥でもある南禅院にも美しい日本庭園が存在し、京都を訪れたらまず最初に撮影に向かいたい場所であると言えるでしょう。

・哲学の道

哲学の道

また、哲学の道周辺には鎌倉時代初期法然上人の草庵を起源とした椿と紅葉の名所:法然院や古今和歌集に美しさを詠まれた紅葉の名所「もみじの永観堂」とも呼ばれる禅林寺永観堂、桜の名所としても名高い京都三熊野がひとつ熊野若王子神社など写真家にオススメしたいスポットが盛りだくさん。是非、散策しながら京都の風情をカメラで切り取って歩きたい、そんな道と言えるでしょう。

春、さくらの咲き誇る哲学の道 - -京都- -
春、さくらの咲き誇る哲学の道 – -京都- –

京都の観光、撮影スポットはこちら

紅葉がおすすめ!京都市:大原の観光、撮影スポット(三千院、寂光院、古知谷阿弥陀寺)

京都大原の寂光院:諸行無常の寺、苔ともみじと明と暗 - -京都市左京区大原- -

・京都市左京区 大原(三千院門跡、寂光院、古知谷阿弥陀寺)

京都大原観光保勝会

皇族、貴族が隠棲した京都北部の心休まる山里:大原

京都市内北東部にある静かな山里、大原。三千院や寂光院をはじめいくつかの寺院が立ち並ぶ、のどかながらも凛とした京都の風情をもった山里。多くの寺院を詣で散策をしながら一日中愉しめる場所。

・三千院門跡

古くから高貴なる身分の人が世俗を離れ仏門に入った門跡寺院のひとつ。

苔の庭園の美しさと、苔のなかに佇む可愛いわらべ地蔵さまなどは日常社会のストレスに凝り固まったこころを癒すのにもピッタリです。

京都大原の三千院門跡:苔の庭にあそぶわらべ地蔵 - -京都市左京区大原- -
京都大原の三千院門跡:苔の庭にあそぶわらべ地蔵 – -京都市左京区大原- –

三千院

春は山桜や石楠花が咲き華やかないろどりの中にも落着いた風情を覗かせ、夏は雨の花あじさいや青々としたはを茂らせる青もみじ、秋は金襴豪華なもみじにいろどられた中にも苔の緑が映える庭園、冬には凛とはりつめた静寂のなか白い雪に覆われた静かな庭園と、どの季節に訪れてもひとつひとつ違った顔を見せ癒してくれる、そんなパワースポットです。

・寂光院

平清盛の娘・建礼門院が余生を過ごしたとも伝わる尼寺で平家一門を弔った寺院。

京都大原の寂光院:諸行無常の寺、苔ともみじと明と暗 - -京都市左京区大原- -
京都大原の寂光院:諸行無常の寺、苔ともみじと明と暗 – -京都市左京区大原- –

本堂前の風情あふれる庭園は平家物語にも描かれており、汀の池、千年の姫小松、雪見燈籠などが配されています。

諸行無常を感じさせるそんな写真を撮りたくなる場所です。春の桜や秋のもみじなど美しい四季と寄り添う山里の寺院をあらわす、そんな一枚を撮影したいものです。

寂光院

・古知谷阿弥陀寺

三千院や寂光院などの大原の中心地からすこし離れた山の中腹にひっそりと佇む寺院。

中国風の山門から坂を登りたどり着く静寂の地では夏には青々とした木々が涼やかさを、秋の紅葉の時期には見事なもみじを静かに堪能できる寺院です。

京都大原の古知谷阿弥陀寺:静寂の中で愛でるもみじのいろどり - -京都市左京区大原- -
京都大原の古知谷阿弥陀寺:静寂の中で愛でるもみじのいろどり – -京都市左京区大原- –

大原の中心部と違い観光客の数も少なく思う存分に写真撮影を愉しめる、そんな大原の北に佇む古刹と言えます。是非とも日常とは違った風景をカメラに収めに行きたいものですね。

古知谷阿弥陀寺

また、この他にも一年中花を咲かせる「不断桜」を中心とした歴代の住職がてづくりしてきた美しい庭園を愉しめる実光院やまさに額縁に囲われアートとしても愉しめる庭園「額縁庭園」で有名な宝泉院、歩きまわり疲れた心とからだを癒すことのできる足湯カフェなども。

 

京都大原の寂光院:菊の透かし彫りから見える黄色いもみじ - -京都市左京区大原- -
京都大原の寂光院:菊の透かし彫りから見える黄色いもみじ – -京都市左京区大原- –

一日を通してくつろげる「京都のはなれ」とも言える大原の地でゆっくりとした時間を感じることのできるような素敵な写真を撮影したいものですね。

大原以外の紅葉がおすすめの観光、撮影スポット

本州最南端の潮岬ほか(和歌山県串本町の観光、撮影スポット)

水平線から昇る朝日:樫野崎灯台

本州最南端 のまち串本町(潮岬、樫野崎灯台ほか)

串本町webサイト

・橋杭岩(串本町)

国の天然記念物にもなっており、串本から大島に向かって約850mのあいだに大小40あまりの奇岩が海上に並んだスポット。

紀伊大島へ向けて立ち並ぶ橋杭岩 - -串本町- -
紀伊大島へ向けて立ち並ぶ橋杭岩 – -串本町- –

5月から11月にかけては橋杭岩の間に朝日が昇るさまを眺められ、その風景は圧巻のひとこと。

早朝より多くのカメラマンが撮影しに来る人気のスポットです。

橋杭岩

自分の眼で見た美しい風景をカメラにおさめ残す、そんなシャッターポイントを探して是非、思い出になる写真を撮影したいものですね。

・田原海岸の海霧(串本町)

田原海岸にあらわれる底冷えのする冬の早朝にあらわれる神秘的な霧の風景。海面近くの空気が冷やされ、水蒸気が凝結すると海霧がたちこめ、その様は幻想的です。

たとえば朝日に照らされた黄金色に輝く海霧、たとえばうすく明け染めたこの世なのかあの世なのか定かにならない幻想的な風情など、ぜひ一度その眼で見て欲しいものです。

海霧

そしてその景色をカメラにおさめ、永久に遺すのも写真家の楽しみといえるのではないでしょうか?

・潮岬(串本町)

本州最南端に位置し太平洋の大海原を一望できるスポット。

本州最南端の潮岬より大海原を眺める - -和歌山県串本町- - 観光スポット「撮る旅」
本州最南端の潮岬より大海原を眺める – -和歌山県串本町- –

例えば朝の清々しい空気の中、妨げるもののない太平洋の姿をゆっくりと望む。

例えば、夕方、水平線に沈みゆく夕日に染められた大海原とシルエットになった潮岬灯台の美しさなどがとってもおすすめのスポットです。

潮岬の火祭り

また、毎年1月には10万平方メートルにもおよぶ望楼の芝を焼く芝焼き行事も行われ、こちらも是非、一目みたい風景と言えるでしょう。

・樫野崎灯台(串本町)

本州最南端の潮岬の東に浮かぶ紀伊大島、その最東端に位置するのが樫野崎です。

灯台へ向かう途中にはエルトゥールル号の遭難事故の際の救助などを通じて結ばれたトルコとの友好の証として建てられたトルコ記念館や太平洋の荒波に削られた荒々しい風景を望めます。

もっともオススメなのは日の出の時間帯、徐々に明るくなってくる空に浮かび上がる石造灯台のシルエット、そして灯台のその先から望める風景は一見の価値ありと言えるでしょう。

早朝、夜から朝へかわりゆく樫野崎灯台 - -串本町紀伊大島観光スポット- -
早朝、夜から朝へかわりゆく樫野崎灯台 – -串本町- –

太平洋の大海原から上りくる幻想的な朝日をカメラで切り取ってみたいものです。

樫野崎灯台

また、夜明け前には周辺に大きな明かりもないため空一面に広がる美しい星空も堪能できますので、少し早めに行ってみることをオススメします。

樫野崎灯台から眺める朝日 - -串本町- -
樫野崎灯台から眺める朝日 – -串本町- –

 

那智勝浦 の観光、撮影スポット(那智の大滝、熊野那智大社、青岸渡寺)

神話の御世より流れ落ちる神の滝:那智の大滝 - -和歌山県那智勝浦町- -

神話の時代より続くみち、息吹を感じる日本一の滝を擁すまち 那智勝浦

那智勝浦町webサイト

・那智の大滝(那智勝浦町)

大門坂より続く杉木立に囲まれ、苔むした風情ある石畳の古道を登った先に日本一の落差を誇る那智の大滝が鎮座します。

滝の手前には那智の滝自体を御神体としてまつる飛瀧神社があり、滝に詣でることができます。

日本最大の滝、神話の舞台:那智の大滝 - -那智勝浦町:那智の滝- -
日本最大の滝、神話の舞台:那智の大滝 – -那智勝浦町:那智の滝- –

古代に神武天皇によって神とあがめられた神話の地は原生林に囲まれた美しい自然、滝の荒々しい自然の姿を思う存分に撮影することができるスポットと言えます。

石畳の古道 - -那智の大滝- - 「撮る旅」
石畳の古道 – -那智の大滝- – 「撮る旅」

 

那智の滝

・熊野那智大社(那智勝浦町)

熊野夫須美大神(イザナミノミコトの別名)を主とし、熊野十二所権現を奉っている。

サッカー日本代表でもおなじみの八咫烏(ヤタガラス)が石に姿を変えたといわれる烏石や樹齢850年の大楠、那智の大滝とシャッターポイントは数多くあります。また、周囲には寺院も複数あり日本建築の素晴らしさを堪能できる場所。

悠久のときを刻み続ける原生林、古くから信仰の対象として存在してきた大社などあなたにしか撮れない一枚がきっと撮影できるでしょう。

神話の御世より流れ落ちる神の滝:那智の大滝 - -和歌山県那智勝浦町- -
神話の御世より流れ落ちる神の滝:那智の大滝 – -和歌山県那智勝浦町- –

熊野那智大社

・青岸渡寺(那智勝浦町)

明治時代の神仏分離によって熊野那智大社より独立した青岸渡寺では、なんと言っても朱色の三重塔越しに那智の大滝を眺められるスポットがオススメです。

那智の滝と言えばこのシーンが浮かぶ方が最も多いのではないでしょうか?

青岸渡寺

特にオススメなのは桜のさく季節に華やいだ一枚を、また夜明けの薄暗いなかにたたずむ滝と三重塔も神秘さが漂い最高の一枚となることでしょう。

石灯篭に置かれた八咫烏(ヤタガラス)が微笑ましい - -青岸渡寺- -
石灯篭に置かれた八咫烏(ヤタガラス)が微笑ましい – -青岸渡寺- –