下千本から咲き始める奈良県、吉野の桜がつくる絶景
写真家ならずとも生きているうちに一度はその景色を目にしたいと思う、吉野山のサクラ。一般的な花の多いサクラと違いこの吉野山は花の少なめの山桜。
約3万本のサクラが下千本・中千本・上千本・奥千本と4つに分かれて密集しており、そのはかなげな風景を醸しだしている。
見ごろは4月、下千本から咲き始め中千本、上千本と咲き、最後に奥千本と時間差をもって咲いてゆくため約1ヶ月にわたり愉しむことができる。
また、開花期間中は夜間ライトアップされる為、また違った幽玄な風情も味わうことができるスポットと言える。
幽玄と言えば夜間のライトアップよりもおすすめしたいのが早朝の深い山々が目覚めるとき。徐々に日の光が届き山々を照らし出すが、霧のかかったこの時間帯はこの世のものとは思えぬほどに幻想的な光景が漂います。
吉野山のシンボル蔵王権現を祀る:金峯山寺
役 小角により創建されたと伝わり、古来より修験者が多く訪れた修験場の入り口で吉野山のシンボル的存在の金峯山寺。
南北朝時代には南朝方の拠点としても関わった古刹。
境内に漂う空気も格別のお寺。吉野の山を象徴するとともに、ここより始まる密林の入り口としても存在感があります。是非ともその空気感をおさめた写真を撮りたいスポットでもあります。
金峯山寺のみどころは秘仏本尊である金剛蔵王大権現の公開。2018年は30年3月31日(土)~5月6日(日)の期間において公開されるので是非、吉野の桜とともにお目にかかってきてはいかがでしょうか?
※金剛蔵王大権現は撮影禁止となっているとのことです。
秋、深い色合いに染められる山桜たちの紅葉
また、花の咲く春以外にも吉野山は秋にも訪れてみたいスポットです。
春にはピンクに染められていた山々が紅葉にいろどられます。
主に山桜によっていろどられる吉野の紅葉は、可憐でいて深い色にそまります。
日本全国に多く紅葉スポットはありますが、この吉野山の紅葉もほかとは一味違って楽しめるのではないでしょうか?
春の桜、そして秋の紅葉、ともに他のスポットとは違ったこの吉野山でしか見られないシーンを是非、カメラに収めて持ち帰りたいものですね。
アクセス
京奈和自動車道、御所南インターより30分程
京奈和自動車道、五條北インターより30分程
近鉄吉野線、吉野駅よりロープウェイにて5分程の吉野山駅より徒歩10分程