関西有数の花の寺:長岳寺(奈良県天理市)
長岳寺は西暦824年に弘法大師が開いたと伝わる古刹で、その創建当時から残る鐘楼門は重要文化財にも指定されている。春には桜の花に囲まれた鐘楼門の風景が格別!
春の訪れを桜が運ぶ、華やかな山の辺の風景:長岳寺
この長岳寺には訪れて欲しい、おすすめの季節が多くある。
そのひとつが春、桜の咲く季節である。
冒頭にも紹介したように長岳寺には創建当時から残る鐘楼門が重要文化財に指定されているが、この鐘楼門のすぐ脇に見事な花を咲かせる桜が植えられており、ともすれば涸れた風情の歴史的な建造物に艶を与える。
また、放生池を挟んで桜があるため池の水鏡に映りこむ春をも愉しめる。
ツツジとカキツバタの競演が愉しめる:花浄土の長岳寺
この長岳寺のみどころのひとつが5月のカキツバタとツツジ。
ツツジは境内に焼く1,000株とされており、しかも3mほどの高さになる。このツツジの美しく華やかな花とともに、ここでもやはり冒頭で紹介した鐘楼門を含めた日本の初夏の美しさを写真に収めるのがおすすめ。
また、ツツジの株は参道のみならず放生池を縁取るようにも咲き誇っており、池の水面に映りこむ様がとても美しい。
さらに、このツツジが終わりかける頃には、放生池の中にカキツバタが咲き始め、早朝などには、まさに極楽浄土を思わせる幽玄な風景がただよう。
この早朝の清々しい空気の中で、ツツジとカキツバタが咲く様は花浄土の言葉がふさわしく、この風景は何が何でもカメラに収めたいものである。
秋のもみじは夕方が美しい:長岳寺の錦秋
この長岳寺は花の寺として関西花の寺二十五ヶ所のひとつとなっているが秋のもみじも素晴らしい。
桜のほかにもカエデなどの落葉樹が数多く植えられているので、うつくしくいろどられたもみじは日本の紅葉100選に選定されるのも納得の絶景と言える。
このもみじの鮮やかさと鐘楼門の歴史を感じさせる佇まいの組み合わせ、また、放生池に映りこむ錦秋も写真に収めたい瞬間と言える。
関西花の寺のひとつとされるだけあり、季節ごとに数々の花に境内がいろどられ、遠方からなどでは、どの季節に訪れるべきか、非常に悩ましくもある長岳寺。
ここは是非!すべてのシーズンに予定を立て花の開花状況などに合わせて訪れたい、そんな撮影スポットと言える。
アクセス
西名阪自動車道、天理インターより10分程
名阪国道、天理東インターより20分程
JR桜井線、柳本駅より徒歩20分程(タクシーで5分程)
住所:奈良県天理市柳本町508