奈良県大和郡山にある 矢田寺 には50年ほど前、梅雨の時期にいろどりを添えるため300株ほどのあじさいが植えられた。
また、この矢田寺は西暦674年、天武天皇の勅願によって建立された地蔵信仰の中心地として今も脈々と信仰を集める古刹である。
梅雨の薄暗い矢田寺を明るく彩るあじさいの花
今日ではこのあじさいも約10,000株にまで増えており、梅雨の暗い季節をいろどっている。
このあじさいの花が雨に打たれながら咲く様は、人々の苦しみをその身に代わり受けやわらげてくださると信じられる地蔵菩薩様のすがたに通じるものがある。
境内の斜面を利用し立体的に作庭された紫陽花庭園は、まるで迷路のように壁をなし訪れる人々を愉しませている。
しっとりと色づく秋の矢田寺の風景
上で触れたように今日ではあじさいの寺として名高い矢田寺は秋のもみじも美しく人気である。
本堂へとつづく参道には、カエデの木々が両側から競うように染め上げている。
このもみじが色づく季節にも、広い境内のなか被写体を求めて散策するもの趣きがあってとてもおすすめです。
秋の紅葉と夏のアジサイ、どちらも寺院に多い風景ですが、それぞれ寺院ごとに趣きがあります。写真を遺すことを考えればひとつでも多くの撮影スポットをめぐりたいものです。
この矢田寺もここにしかない風情、趣きがあるはずできっとそれはあなたに見つけられることを待っていることでしょう。
アクセス
西名阪自動車道、法隆寺インターより
西名阪自動車道、大和まほろばスマートインターより
二阪奈道路、中町ランプより
住所:奈良県大和郡山市矢田町3549