ヤマトの象徴、三輪山を御神体として祀る 大神神社
実在する初代天皇とされる崇神天皇が宮をおき、出雲の国つくりの神:大物主大神が鎮座する三輪山を御神体として祀ったのが大神神社である。
古代の日本、ヤマトが始まった地に大和一の宮である大神神社がある。

朝、日の昇る古来より信仰された三輪山の美しさ
弥生時代以降、稲作が生活の基盤となった日本において太陽の恵みは多大なものがあった。その太陽の信仰を象徴し、さらには国つくりの神である大物主大神が鎮まる三輪山は大和を代表する名山で、その円錐形の美しい山容とともに古来より親しまれてきた。

『うま酒 三輪の山 青丹よし 奈良の山の 山のまに い隠るまで 道のくまいさかるまでに つばらにも 見つつ行かむを しばしばも 見さけむ山を 心なく雲の 隠さふべしや』とは万葉の世に詠われた額田王の歌。
この奈良の地より近江へと遷都される際に美しい三輪の山を何度も何度も振り返り振り返り、その姿が見えなくなるまで別れを惜しんだ、そんな歌。
この地にきたら古代より愛されてきた美しい山容の三輪山を是非、写真に収めたいものです。
いくつもの摂社をもち、神社めぐりを愉しめる大神神社
大神神社の境内には数多くの摂社がある、例えば大直禰子神社(若宮社)や狭井神社などである。

狭井神社では申し込みをすれば、御神体でもある三輪山へ登ることもできる。
時間があれば三輪山への登山も検討したいものである。
奈良の郷土料理にゅうめん、三輪素麺
三輪そうめんの歴史は古い、今から1300年も前にこの三輪の地が小麦作りに適しているとされ、その頃から素麺が作られているらしい。
実際に、大神神社の参道や周辺では、お土産としての販売やそうめんを提供する店舗が数多くある。

そうめん、にゅうめんと言うと関西の方々以外はさほど良いイメージは持っていないのかもしれません。私もにゅうめんはキライなものリストに入っていたのですが、この三輪の地で食したことで晴れてキライなものリストから削除されました(笑)
また、食べ物ついでに紹介したいのが日本酒。
万葉の世から「味酒(うまさけ)の三輪」と詠まれてきた、この地では今でも酒作りがさかんで近年では大神神社の神域に咲くササユリから造られた酵母を使った日本酒もあり、これがなかなかに「うまし酒」となっています。
写真からは離れてしまいましたが是非とも味わって頂きたいものです。

日本最古の神社の1つで大和の国一の宮、三輪明神としても親しまれている大神神社。大物主大神を祀っており三輪山を御神体とする。日本神話にも縁のある神社で悠久の歴史に彩られた一枚を切り取れるのではないでしょうか?また、独特な三ツ鳥居や巳の神杉(みのかみすぎ)・しるしの杉など見所も多いので是非、あなただけの一枚を残してください。
アクセス
京奈和自動車道、木津インターより60分程
西名阪自動車道、天理インターより30分程
名阪国道、天理東インターより40分程
JR桜井線、三輪駅より徒歩5分程
住所:奈良県桜井市三輪1422
