大和三山に囲まれた地、 藤原宮跡
橿原市にある藤原宮跡はかつてヤマトの都の置かれた地。
この地で百人一首の「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」と持統天皇が夏の到来を詠んだ場所です。今では、その広大な土地に季節の花が咲き訪れる人々を愉しませています。
春は菜の花と桜の競演:藤原宮跡
春、藤原宮跡の北側にある醍醐池のさらに北側、春ゾーンに菜の花が黄色いじゅうたんを作り出します。醍醐池の堤に並ぶ桜の木々が咲かせる満開の桜の花とともに春の訪れを華やかに彩ります。
毎年、桜の花の毎回の時期に合わせ菜の花も満開になるよう地元の方々が苦労してこの春の競演を実現させています。
春の早朝、宇陀の山々の向こうから昇り来る朝日がつくる朝焼けを背にした桜や菜の花の写真などを撮るために多くの写真家たちが訪れます。
是非、神々しささえ感じる朝焼けと春の花の競演をカメラに収めに行ってみて下さい。
夏、ハナハスのひらく早朝の清々しい藤原宮跡
夏には藤原宮跡の東側に蓮の葉が水面を隠すほどに成長し早朝、ハナハスが開花します。
蓮の花は早朝に開き、昼前には閉じてしまう花のため午前中にしか楽しめません、しかしだからこそ、その美しい花の良さが際立つとも言えます。
藤原宮跡では天香具山、三輪山、さらに向こうに広がる宇陀、室生の美しい山々のある東側から徐々に明るくなってくる朝焼けの時間帯がよく似合います。
是非、早朝に訪れて蓮の花開くその瞬間を収めた美しい写真を撮影したいスポットです。
秋、一面に広がるコスモスの花が美しい藤原宮跡
およそ1km四方の広大な藤原宮跡、もっとも花に囲まれる季節が秋です。
広大な敷地一面に拡がるコスモスの花はまるで夢のような世界を作り上げます。
北を向けば耳成山が、東には天香具山、西には畝傍山と美しい大和三山と一面のコスモスと言った世界をカメラに収められます。
1300年前に都の置かれた藤原宮跡。悠久のときの向こうでも朝の日の出などの風景は変わらなかったことでしょう。この藤原旧跡では、ながいときを感じられる、そんな一枚を撮りたいものですね。
アクセス
西名阪自動車道、香芝インターより30分程
名阪国道、天理東インターより40分程
JR桜井線、畝傍駅より徒歩30分程
近鉄橿原線、畝傍御陵前駅より徒歩30分程
近鉄大阪線、耳成駅より徒歩30分程
住所:奈良県橿原市縄手町178-1