武士の都に花咲かす:長谷寺(神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット)

あじさいの花と葉の緑、そして竹の緑、建物が作り出す美しいコントラスト - -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- -

近年ではアジサイ寺として有名な 長谷寺 。
あじさい以外にも四季折々の花が咲く花の寺として昔より知られています。

苔の緑とかわいらしいお地蔵さまが映える長谷寺の庭園 - -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- -
苔の緑とかわいらしいお地蔵さまが映える長谷寺の庭園 – -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- –

鎌倉の長谷寺、その歴史は非常に古く、寺伝によると奈良時代の736年に奈良の長谷寺を開いた徳道を藤原房前が招請し開いたと伝わる。

見どころとなる境内は大きく分けて2つに分かれる。

 

池のある日本庭園が美しい下境内

下境内には妙智池と放生池の2つの池が配された回遊式庭園。この庭園は「鎌倉の西方極楽浄土」とも呼ばれる風情を持ち四季折々に咲く花を愉しみながら散策できる。放生池の奥には、かつて弘法大師が参篭されたといわれる弁天窟もあり、その風景は写真を撮影するのにもってこいの風情を醸しています。

池には菖蒲の花も添えられ花の寺の名にふさわしい風情を出している長谷寺 - -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- -
池には菖蒲の花も添えられ花の寺の名にふさわしい風情を出している長谷寺 – -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- –

また大きな赤いちょうちんの掲げられた有名な山門も下境内の入り口にある。

 

あじさいが咲き乱れ、眺望も良い上境内

境内の山肌を彩るアジサイとそれに囲まれた寺院、そして竹林も広がっており様々なアングルからのシャッターポイントは無限大に広がります。

あじさいの花と葉の緑、そして竹の緑、建物が作り出す美しいコントラスト - -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- -
あじさいの花と葉の緑、そして竹の緑、建物が作り出す美しいコントラスト – -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- –

アジサイの時期にはしとしとと振る雨の中、色とりどりの花と緑に囲まれ、時を忘れ心ゆくまでカメラを構えて撮影する、そんな愉しみ方がおすすめのお寺と言えるでしょう。

また、上境内には数多のお地蔵様が並び、圧巻の風景を作り出している地蔵堂。

ズラリと並んだ圧巻の景色を作り出すお地蔵さま:長谷寺地蔵堂 - -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- -
ズラリと並んだ圧巻の景色を作り出すお地蔵さま:長谷寺地蔵堂 – -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- –

40種約2500株ものアジサイに囲まれながら散策でき、由比ヶ浜も一望できる眺望散策路など写真を撮りたくなるスポットが多数あり身も心も、そして眼も愉しませることができます。

長谷寺の上境内には傾斜を使ったあじさいの風景が広がり、その眺めは絶景のひとこと - -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- -
長谷寺の上境内には傾斜を使ったあじさいの風景が広がり、その眺めは絶景のひとこと – -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- –

ほかにも毎年1月1日の元日夜には万灯祈願会が行われ、このときには奉納された祈願ローソク5000個以上が上境内に灯されます。この万灯祈願会の様はまさしく幽玄で多くの写真家も訪れ心ゆくまでシャッターを切っています。

鎌倉、長谷寺で1月1日に行われる万灯祈願会の風景 - -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- -
鎌倉、長谷寺で1月1日に行われる万灯祈願会の風景 – -神奈川県鎌倉市にある観光、撮影スポット- –

また、鎌倉には長谷寺のほかにも有名な鶴岡八幡宮や長谷寺と同じくあじさいが有名な明月院、縁切寺として有名な東慶寺、日本最古の禅寺:建長寺、竹林の美しい報国寺、苔の緑が美しい鎌倉最古の寺:杉本寺など紹介しきれないほどに観光、撮影スポットが所狭しと立ち並び、とても一度では回りきれないエリアとなっています。ぜひ、鎌倉への旅をしっかりと計画し、アジサイの咲く頃に写真を撮る旅へと訪れてみませんか?

アクセス

横浜横須賀道路、朝比奈インターより25分程

新湘南バイパス藤沢インターより20分程

江ノ島電鉄、長谷駅より徒歩5分程

 

住所:神奈川県鎌倉市長谷 3-11-2

三河のあじさい寺:本光寺(愛知県幸田町の観光、撮影スポット)

山門へと続く坂道の参道、両脇にはあじさいが咲く - -愛知県:本光寺- -

梅雨の時期、風情ある趣を愉しめるあじさい寺(愛知県幸田町の観光、撮影スポット)

幸田町観光協会:本光寺紹介ページ

日本各地にあるあじさい寺と呼ばれる寺院、そのなかでも三河のあいじさい名所として知られるのが幸田町深溝にある本光寺。

秋、紅葉した楓と山門の風景 - -愛知県の観光、撮影スポット:本光寺- -
秋、紅葉した楓と山門の風景 – -愛知県:本光寺- –

雨の日にこそ撮影したくなる風情ある寺院

梅雨、雨、普段生活をしていると必要ではあるけれど、あまり歓迎できないものではあります。しかし雨降る日にこそ撮れる画があります。

梅雨の雨が降る中、この時期にしか愉しめないあじさいの趣を目当てに多くの人が幸田町の本光寺を訪れます。

東廟所入り口の風景。あじさいの花 - -愛知県の観光、撮影スポット:本光寺- -
東廟所入り口の風景。あじさいの花 – -愛知県:本光寺- –

境内には15種類1万本にもおよぶあじさいが咲き乱れ、あじさい寺の名にふさわしい風景を魅せてくれます。

山門へと続く坂道の参道、その脇を埋め尽くすあじさいの花。

山門の奥には雨に濡れ美しい緑のじゅうたんとなる苔むした庭のあちこちに咲くあじさい。

苔むした庭園に伸びる石畳のみち - -愛知県の観光、撮影スポット:本光寺- -
苔むした庭園に伸びる石畳のみち – -愛知県:本光寺- –

その中を縫うようにすすむ石畳のみち。

歴代の深溝松平氏の墓所にもあじさいの花は咲き乱れます。

雨の日の薄暗いなかにこそある、日本の風景を愉しみ、そしてカメラに収めるために訪れたい観光、撮影スポットと言えます。

本堂前の苔むした日本庭園には可愛いお地蔵様も - -愛知県の観光、撮影スポット:本光寺- -
本堂前の苔むした日本庭園には可愛いお地蔵様も – -愛知県:本光寺- –

あじさいだけではない花の寺:本光寺の梅と椿

三河のあじさい寺の別名を持つ幸田町の本光寺。

あじさいだけではなく春には椿が、そして梅の花が境内をいろどります。

梅の花は本堂前に10種類、約80本が植えられており、美しい花が梅の香とともに訪れる人々を愉しませる。

本堂前の梅の花 - -愛知県の観光、撮影スポット:本光寺- -
本堂前の梅の花 – -愛知県:本光寺- –

満開の時期に願掛け亀の高台から本堂を望めば梅の花の海に本堂の屋根が浮かぶ、そんな風景が広がります。

また、椿の花も約200種、5000本もの木が植えられており本堂裏の山の斜面を埋め尽くします。

本堂前、石畳のみちにおちた椿の花 - -愛知県の観光、撮影スポット:本光寺- -
本堂前、石畳のみちに落ちた椿の花 – -愛知県:本光寺- –

幸田町深溝の谷間の地に春の訪れを告げる梅の花、まるで香り立つような美しい一枚の写真を撮影したい、そんなスポットと言えるでしょう。

花以外にも見所の多い歴史ある本光寺

愛知県幸田町にあるこの本光寺、創建は約500年も前のこと、西暦1523年にこの深溝の地を領した深溝松平氏によって建立されました。

この深溝松平氏は徳川家康の天下取りを支えた十四松平氏家のひとつ。

この本光寺の特徴は、江戸時代に多くの領主が移動すると、その家の菩提寺もともに移動するのがほとんどでしたが、この本光寺は深溝松平氏が遠く九州の島原へと移動しても、三河に残りました。

西廟所も梅の花、あじさいなどでいろどられる - -愛知県の観光、撮影スポット:本光寺- -
西廟所も梅の花、あじさいなどでいろどられる – -愛知県:本光寺- –

通常は移動した先で亡くなられた殿様は、その地に建てられた菩提寺に葬られるのですが、深溝松平氏のお殿様は遠くふるさとに運ばれ、この本光寺に葬られたとのことです。

当時は九州島原からこの地まで非常に長い道のりをゆっくりと時間をかけて里帰りをされたのでしょう。

山門へと続く坂道の参道、両脇にはあじさいが咲く - -愛知県:本光寺- -
山門へと続く坂道の参道、両脇にはあじさいが咲く – -愛知県:本光寺- –

是非、この地で500年続く歴史ある寺院を、その季節をいろどる花々とともに写真を撮る旅へでかけませんか?

アクセス

国道23号線岡崎バイパス、幸田芦谷インターより車で10分程

JR東海道本線、三ヶ根駅より徒歩5分程

 

本光寺のほか愛知県にあるおすすめ観光、撮影スポット

愛知県の観光情報 - -関西地方- - の観光スポット「撮る旅」
愛知県の観光情報 – -関西地方- – の観光スポット「撮る旅」

梅の名所、学問の神様:岩津天満宮(愛知県の観光、撮影スポット)

徳川家康の生まれ故郷、岡崎の市街を望む東山梅苑からの眺め - -愛知県岡崎市:岩津天満宮- -

古くから学業の神として祀られてきた天神様

学問の神様としてだけではなくこの岩津天満宮は病除け、厄除けも神様としても地域の方々に信仰されてきた神様。

学問の神として有名な岩津天満宮:撫で牛と拝殿 - -愛知県岡崎市:岩津天満宮- -
学問の神として有名な岩津天満宮:撫で牛と拝殿 – -愛知県岡崎市:岩津天満宮- –

春の訪れを告げる梅の花

天神様の印としても使われている梅、菅原道真公が生前より梅の花をこよなく愛したとされる逸話から全国の天神様には埋めの花があり、天神様と梅の花は切っても切れない間柄として結びついています。

この岩津の天満宮にも境内には梅の木が植えられており、3月には梅の花を目当てに訪れる写真かも数多く居ます。

梅の花を愛した天神様、拝殿を背にした梅の花 - -愛知県岡崎市:岩津天満宮- -
梅の花を愛した天神様、拝殿を背にした梅の花 – -愛知県岡崎市:岩津天満宮- –

また、岩津天満宮の東側には「東山梅苑」があり春には約400本の梅の木が美しい花を咲かせます。

例えば荘厳なる社殿をバックにした梅の花や梅の花の向こうに見える岡崎市街地の景色、緑映える苔の庭園と梅の花のコントラスト、岩津天神の青いおみくじを背にした梅の花など、写真家にとっても撮影ポイントはたくさんあります。

徳川家康の生まれ故郷、岡崎の市街を望む東山梅苑からの眺め - -愛知県岡崎市:岩津天満宮- -
徳川家康の生まれ故郷、岡崎の市街を望む東山梅苑からの眺め – -愛知県岡崎市:岩津天満宮- –

春だけではなく夏、秋も美しい景観が広がる境内

天神様では春の梅がもっとも有名な撮影ポイントですが、この岩津天満宮は自然あふれる山にあるため、夏はカエデなどの新緑が美しく、秋は紅葉も愉しめます。

特に夏の新緑は青々と茂った葉がまぶしくきらめき、それこそ若々しく元気になれる雰囲気です。

天気の良い日には手水舎と鳥居、そして輝く日に照らされた青々としたカエデの葉が参拝者を出迎え、清々しい気持ちにさせます。

若々しい新緑の輝きに包まれた岩津天満宮 - -愛知県岡崎市:岩津天満宮- -
若々しい新緑の輝きに包まれた岩津天満宮 – -愛知県岡崎市:岩津天満宮- –

是非、この清々しさの伝わるような生気に満ち溢れた一枚を撮影したいものです。

参道の石段も美しい緑に覆われる - -愛知県岡崎市:岩津天満宮- -
参道の石段も美しい緑に覆われる – -愛知県岡崎市:岩津天満宮- –

岩津天満宮付近の見どころ

また、この岩津天満宮の付近には松平氏にゆかりのある信光明寺や岩津城址などの見所もあるので付近を散策しながら一緒にめぐってみてはいかがでしょうか?

ほかにも南にある岡崎市街へ向かえば松平氏の菩提寺:大樹寺や伊賀八幡宮、そして岡崎城へと至り写真家にだけではなく、歴史愛好家にもおすすめできるスポットが数多くあります。

是非、徳川家康の生まれた地:岡崎へ写真撮影しながらめぐる旅をしてみてはどうでしょうか?

徳川家康の生まれた地:岡崎城

アクセス

伊勢湾岸自動車道・東海環状自動車道・新東名高速道路、豊田東インターより10分程

東名自動車道、岡崎インターより15分程

JR岡崎駅、名鉄本線東岡崎駅よりバス、岩津天神口バス停より徒歩8分程