自然と人が作り出す美しい景観:四谷の千枚田(新城市)
日本全国に残る棚田の風景を集めた日本棚田百選、そのひとつが四谷の千枚田。
約400年前に開墾されたと伝わる四谷の千枚田は、明治時代に起こった山津波(山崩れ)によって壊滅的な被害おをこうむるも、先人たちの苦労の結果、再興され、そして現代の関係者によって、いまも変わらず標高差200mほどの斜面にその姿を残しています。
鞍掛山麓の傾斜地に造られた棚田は、その石垣や畦が自然と調和して形成された見事な風景を作り上げている。
千枚田の魅力は自然と調和した姿
例えば
冬、うっすらと雪が積もったはりつめた空気のなかの静寂。
春、わずかな陽気に誘われて色づく、若々しい緑に包まれた景色。
夏、千枚田に水が張られ周囲の景色を写しこんだ水鏡の並ぶ姿。
秋、黄金に輝く実った稲穂が風にそよぐ豊かな棚田の景色。
夕方、日暮れ時に二つとして同じ形のない水鏡に写りこむ夕焼け空と山々に沈みゆく夕日。
早朝、ヒグラシの鳴き声に包まれた緑薫る青い世界。
日中、降り注ぐ太陽の光が美しい緑を引き立たせる若い稲穂に覆われた山すその風景。
数え上げればキリがないほどに写真映えする風景があります。
自然と調和した風景だから何度も訪れたい撮影スポット
やはり、棚田は自然の一部として撮りたい風景。
だからこそ、何度も何度も、季節を変えて、訪れる時間帯を変えて、一度だけでなく撮影に訪れたいそんなスポットと言えるでしょう。
また、毎年6月には「お田植感謝の夕べ~灯そう千枚田~」のイベントが鞍掛山麓千枚田保存会の主催にて開催され、夜の闇に1500本ものローソクが灯され、棚田の景色を普段とは違った幽玄で幻想的な雰囲気へと変えています。
このイベント時には多くの方々が訪れ思い思いの写真を写そうとカメラを構えることでしょう。
この四谷の千枚田の階段状に連なる美しい棚田の景色はまさに日本の原風景、そんな景色をカメラに収めるために訪れてみてはいかがでしょうか。
四谷の千枚田付近には鳳来寺や田峯城などの観光スポットも
他の棚田でもそうですが基本的には山の中にあり、訪れるのも一苦労、と言う場所が多く四谷の千枚田も例外ではありません。
しかし、だからこそ出会える観光スポットが近くにはあります。
当サイトでも以前に紹介した鳳来寺や、今後紹介したいと思っている田峯城、湯谷温泉など写真を撮影したくなるような観光スポットが多くあります。
是非、一度そんな観光地めぐりをしてみてください。
アクセス
新東名高速道路、新城インターから30分程
東名高速道路、豊川インターから60分程
三遠南信自動車道、鳳来峡インターから40分程