信州の鎌倉とも称される塩田平、その別所温泉にあるのが、西暦830年頃に開かれたと伝わる禅寺:安楽寺。
杉木立の中にひっそりと佇む八角三重塔は鎌倉時代末期に建てられており国宝に指定されており、訪れる者の心を鷲掴みにする風情。
通常、日本の寺院に建っている塔と言うのは四角い屋根を持っています。しかし、この安楽寺にある八角三重塔は、その名が示す通り八角形の屋根を持つ、国内では、この安楽寺のみに存在する貴重な歴史的建造物です。
曹洞宗の教えでもある「考えず、ひたすら座禅せよ」の言葉通り、木立に囲まれ、ただ黙して座っています。
そんな信州安楽寺のおすすめシーンは
1.新緑に囲まれた静寂のなか杉木立に囲まれた八角三重塔
2.山門へとつづく石段と緑に囲まれた参道
3.白く静かな世界の中に佇む国宝
1.新緑の季節若々しい緑の中に佇む八角三重塔
この信州安楽寺の美しい光景として紹介したいのが新緑に包まれた八角三重塔である。
本堂左手の入り口で拝観料を納めた先に姿をあらわす、その姿は目にしたとき、本当に感動する。静かな山間、ふと見上げる位置に見える八角三重塔をひとめ見れば、この地を訪れたことが正解だったと思える。
八角形のため、どの角度から見ても変わらぬ美しさで、背後の山々の緑と併せて愉しみたい景色と言える。
2.静寂ななかに佇む緑あふれる参道と山門
長野県(信州)では最古、日本全体で見ても最古級の禅寺である安楽寺へとつづく参道は静かな緑の中を心落着け歩くことのできる道。
その先にある石段と頂上の山門の風情は信州を代表する光景であるといえます。
また、山門の先にはまっすぐに本堂へとつづく。
この安楽寺は是非、新緑の季節、平日の観光客の少ないときに訪れ、静寂のなか美しい形式を堪能したい、そんなおすすめの観光、撮影スポットです。
3.冬、信州の厳しい寒い静寂の中、白い山を背にした八角三重塔
信州は雪の多い地域、そんな雪の白に包まれた静寂の中の安楽寺もおすすめです。
参道、山門、庭園、墓地、八角三重塔とすべてが白い雪に覆われて豊かな情緒となります。
安楽寺の付近には別所温泉や常楽寺など多くの観光、撮影スポットがあり四季それぞれにおすすめとなるエリア。
是非、この地で長い歴史と豊かな自然を感じ、思い思いの一枚をカメラに収めたいものですね。
アクセス
上信越自動車道、上田菅平インターより30分程
上田電鉄別所線、別所温泉駅より徒歩15分程
住所:長野県上田市別所温泉2361